現在はその名も東京商船大学と変わっているが、戦後すぐの昭和二十年九月二十二日に米軍の接収に始まり、昭和二十五年七月の警察予備隊の発足と同時に同隊はそこで米軍との同居を強いられたが、四ヶ月後の十一月にはその施設 […]
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Where in the hell are you? (一体全体、どこにいる?) 年が明けて昭和二十五年になった。この年には朝鮮戦争が始まり、米軍がまた戦火の中に身を投じることになった。六月のことである。 […]
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MPたちも若く、そして私も若い。私の行ってみようの言葉に彼らもその気になったらしく、How far is that joint? とちんぴら氏に聞いた。about five minutes. という彼の返答に […]
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まともに、通訳する気にもなれないが、だからといってだまっているわけにもいかず、私は、Would you come to his joint and Mamasan is pretty and sweet. H […]
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そんな輩がパトロール中のMPを狙い、やたらに話しかけてくる。怪し気なブロークン英語にMPもうんざり気である。相手にされなくても、それでもちんぴらはしつこい。MPはそんなとき、彼にこう言う。 I don […]
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GIたちは1ドル360円のレートに支えられ、好きな女性には求められるまま、いろいろなものを買い与えた。なかでもPXでしか買えない最新流行の洋服やショルダーバッグは女たちの羨望のまとであり、気前のよいGIを自分 […]
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さらに何か言おうとしたPFCにMPはその口を封じるようにぴしゃりと言った。 Shut up you. You have got no trouble with these girls. You had be […]
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Any trouble with anybody? MPは入口を開けてだれに言うのでもなく、そう声をかけながら店内に入る。たばこの煙が充満している。アメリ力たばこ特有の甘いにおいだ、換気扇など当時は考えもしな […]
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たとえ日本人でもGIに脅威を与えるものは、MPによって最寄りの警察へ連行された。「中に入ってちょっと休んでいって下さい」というママさんに対して No thanks, we are on duty. という。 […]
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衛生状態や客すじの悪い店は地元の警察のアドバイスを受けて憲兵司令官がその名の下に連合軍立入禁止の札を入口に貼りつける。つまり OFF LIMITS サインである。今ではほとんど聞かれないが、当時はこのオフリミ […]
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