課題文18  彼はぶどう酒は愚かビールも飲まない。
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課題文18  彼はぶどう酒は愚かビールも飲まない。

 

課題文18  彼はぶどう酒は愚かビールも飲まない。

 

上記和文で、下線部に特徴があることに気づく。問題をそこをどのように処理するか、である。まさか「愚か」と言っているのをそのまま受けて形容詞のstupidを思わないでしょうな。それこそ本当の stupidとなってしまう。

 

この問題は後で考えるとしてまず基本文を構成する。それは「彼はビ-ルも飲まない」である。これでスタートすると次のようになる。

 

 He doesn’t drink beer <ぶどう酒は愚か>

 

「ぶどう酒」はwineである。英語流では< >内は 「wineについては(of wine) 言うことはない, 言うべきことはない(nothing to say)」 と表現する。つまり不定詞を使うのが決まりで、“to say nothing of wine”とするのである。

 

これは言い換えれば「ぶどう酒は言うに及ばず」と言うではないか、国語では。これを転じて「wineについては言うことは何もない」と言い換えていけば、この決まり文句の英文の言い換えが理解できよう。

 

英文 He doesn’t drink beer, to say nothing of wine.



次回予告課題19 私はそのことについて親に言わなかった。それは彼らに
        余計な心配をかけたくなかったからだ。


中野幾雄