叩き上げの英語 210
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叩き上げの英語 210

 

Yes, I know you Sgt. I know you speak English pretty ガッデン well.  ファッケンのみならずガッデンとも言う。こういうのを profane language といい、米軍基地ではそんな言葉は使わないよう No profane language のポスターが各所に貼られてあった。

私は言った。 I tell you, PFC. I am here as instructed by your base commander to help you.  I don’t want to take this small ファッケン thing up to him for his trouble.  

「私が今ここにいるのはあなたの司令官にあなたを助けるようにたのまれたからだ。私はこんな小さなことでわざわざ司令官の手をわずらわすまでのことはないと思う」説得調である。

他にGIも二、三いたが別に口も出さなければ手も出さない。私は「こんな小さなことがら」というときに、GI口調をまねて「ファッケン」と言った。前述した水兵のスナックでの冗句を地で行ったようなものだ。  

相手と同じレベルで話をするのが相手の理解を得る上で大変効果的である。案の定、その言葉に彼は私に親しみを感じてきたらしい。

この機を逸さず私はつづけて言った。  

You don’t want all these troubles just for some dollars, do you? Why don’t you pay her what she wants you to? And let’s go home. I have got a jeep outside and I will drive you home.  

「少しのお金で、そんなうるさいことにはなってほしくないだろうに。ママさんのいうとおりお金を払って家に帰ろうよ、外にジープがある。送ってやるよ」