叩き上げの英語 211
ホーム > 叩き上げの英語 211

叩き上げの英語 211

 

「少しのお金」は、お金という名詞に実感をともなわせるため、あえてドルを使って some dollars とした。

Why don’t you〜? は既述したとおり、「なぜ〜しないのか」ということではなく、「〜した方がいいよ」とか「〜しなさい」ということで You had better〜 に置き換えてもよい。  

what は「もの・こと」という意味である。あとの she wants you to (pay) とつづいて「彼女(ママさん)があなたに(支払うよう)求めているもの」ということになる。

「ママさんのいうとおりに支払いなさい」は命令文で作文すると Pay as Mamasan wants ということにもなり得るが、よくもののわかった、作文力のある人は what を使うなど、うがった形で表現し、自らの力を高める努力を常にしているものである。  

「基地に帰ろう」は Let’s go back to the base. には違いないのだが、暖かみのない言葉で、殺伐とした基地の空気を連想させるだけで、とてもそこへ帰る気になどにはなれなくなる。

Let’s go home. が一番その気にさせる語である。 「送っていくよ」は車社会のアメリカでは車でそうするのが当り前というところから、I’ll drive you home. という大変便利な、コンパクトな表現がある。

「あなたを家までドライブする」という語順から、これはなるほどとうなずけるのである。と、それまでだまって飲んでいたボックス席のGIたちが、同席している女の子たちの肩ごしに声をかけてきた。