叩き上げの英語 206
ホーム > 叩き上げの英語 206

叩き上げの英語 206

 

米軍との交渉はすべて私の仕事であり、その必要書類作成のため、毎日最低三時間はタイプと取り組まなければならなかった。  

「下記の者は、下記の任務により五月一日当隊に来訪するので通門許可されたく、ここに申請する」という意味の申請書を英文で作成すると次のようになる。  

(I) Request (that) the following personnel (should) be issued the gate passes for their visit to this organization on May 1 for the duties listed below.  (  )内は通常は省略する。

公式文書などでよくこのような be を使った受身形を見るが、それはその前に should が省略された結果であることを知ってほしい。

Personnel は男女を含めたもので複数の人間の意味を持つが、扱いは単数である。隊員とか団員、職員などの意味である。

「その職員数は十名である」は主語は the personnel であるが、単数として扱うから be 動詞は is となり The personnel is ten. としなければならない。  

「当隊に来訪するので」はその「ので」からいかにも理由を述べているように聞こえる。だからといって because などを使ってはならない。これは申請される当局側からすれば、「なぜパスを欲しいのか」という理由よりも、「何のためにか」という目的の方が重大なのである。

だから for を使って for their visit とするのがよい。~because they want to visit here. ではあまりにも稚拙。作文力の裏づけのない丸暗記英会話の結果はせいぜいこの程度でしかない。