叩き上げの英語 193
主語はもちろん「本教科」とすれば、その結語を「習熟せしめる」という他動詞の familiarize とすることはすでに経験しているからよいが、「諸条件につき、これが把握を~」という言い回しにほとんどの人が眩惑されてしまう。
さらにそれにつづく「障害の実態と地形の影響」も familiarize するもうひとつの内容であると気がつかなければならない。
つまり、「学生に familiarize するものは「野外での諸条件」と「障害と地形の影響」の二つであるというわけであり、文章構成としては、あとの「障害」は and also でつなげばよい。
なにも「主目的」と「副目的」と考える必要はないのである。 次の構図で理解できよう。
This lesson is to familiarize the students with <①無線通信の諸条件><②野外での><③障害の実態><④天候による><⑤そして><⑥地形による影響>
①は various conditions (requirements) for radio communications
②は in the fields
③は actual state of radio interferences
④は単に by weather とするよりも、関係代名詞の力を発揮して、(which are) caused by weather としよう。( )内は省略できる。
⑤は and だけに頼らず、たまには as well as も使ってみたいではないか。
⑥は the effects as caused by the terrain とできる。知識として which is は、その意味が「~であるような、~するような」なら as に置き換えられる。