叩き上げの英語 173
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叩き上げの英語 173
2018年08月21日(火)5:00 AM
コンボイの最後尾にもMPのジープがつく。警備のためだ。ペイン軍曹の運転だった。長い無線アンテナの先端がゆらゆらと揺れていたのが印象的だった。
茶目っ気のある彼はそのジープの後部に、ちょうどスペアタイヤをかくすようにして、ベニア板を取りつけていた。 その板には Good-by Friends となぐり書きがしてあった。
その乱暴な文字は何か為体の知れない戦争というものに怒りをぶつけているかのようであった。 私はこのときふと不吉な予感を覚えた。
その文字が、彼の自らの運命を暗示していたかのように私には見えたのであった。彼の戦死を知ったのはずっと後のことであった。
PART9 外国語である以上,わからない語があるのは当然だ。そのわからない語に固執せずに他の表現を借りてその意味を伝えることだ
職安で職を求める Your experience helps you a lot.
ごく一部の少数部隊が残るだけとなった商船学校はやがて創設された警察予備隊の使用するところとなるのであるが、私たち日本人従業員は彼らの朝鮮出兵を機に全員が退職した。
私は職を求めるべく、職業安定所に出向いた。昭和十九年には職業紹介所は国民勤労動員署と改称、さらに終戦の昭和二十年の十月にはその名称は廃止になった。
現在の公共職業安定所は昭和二十二年の四月からその名称となったものである。