叩き上げの英語 161
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叩き上げの英語 161
2018年07月24日(火)5:00 AM
「それでどうした。留置場に入れられたか」とたたみかけて来た。「それでどうした」は常に同じ英作文でよいわけはなく、この場合は「警官が君に何をしたか」ということが適訳である。
もし「それでお前はどうしたのか」なら What did you do? というように you が主語になるはずである。jail は西部劇によく見られる鉄格子のはまった、いわゆる牢屋である。
俗にはモンキーハウスと呼んでいた。猿の檻に似ているからである。ジェイルにファッケンをつけて自分のたかぶる気持ちを表わしている。
小説の翻訳物を読むと、これを「あのくそいまいましい〜」というように和訳しているが、どうもいまひとつぴんとこない。ひっきょう日本語ではそんな会話をする人などいないからである。
ファッ・・・死んでも使っていけないことばもある
こんな冗句がある、アメリカのある港に海軍の船が入港した。上陸した水兵たちでスナックレストランはたちまち一杯になってしまった。
やっと自分の所にオーダーをとりにやってきた若いウェイトレスに、さっきから待たされ、いらいらしていた水兵が言った。
Give me some ファッケン doughnuts, will you? われわれの作文なら、この will you は文頭に出して Will you please give me〜? とするところだが、このようにあとにつけることが非常に彼らは多い。
たばこの火を借りるときでも、Give me a light, will you? という。たばこの火は fire ではない。