叩き上げの英語 134
ホーム > 叩き上げの英語 134

叩き上げの英語 134

 

「私の腕を強くつかんで」は主語を「彼 He」とすれば He grabbed my arm firmly とつい言ってしまうところだが、これは日本語独特のもので、英語では「腕をつかむこと」が主目的ではなく、

その人の身柄を押さえることがその目的である以上、つかまえられたのは「腕」ではなく、「私」なのであり、「腕」はあくまでもその手段であると考えるのが英語である。

だから He grabbed me by the arm.としなくてはならない。  これに類する用法として次のものがあげられる。 ○彼は私の顔をみつめた。He stared at my face ではなく、He stared me in the face.

○彼は私の鼻をなぐった。He struck my nose.ではなく、He punched me on the nose. ○彼は私の背中を刺した。He stabbed my back. ではなく、He stabbed me in the back.

「私を無理に中へ!」は「部屋の中へ私を強制する」と考え他動詞の force を使うことに気づく。forced me to go in the room としたいところだが、不定詞の to go は省略し、into the room とすることもできる。

「思わず大声」はとくに「思わず」を in spite of myself と訳す必要はなく、この場合は「こわかったので大声を上げた」で充分、原因の文の方に形容詞があったらそれに so をつけて so that でつなぐのがよい。

何でもかでも because 専門ではいただけない。