叩き上げの英語 133
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叩き上げの英語 133
2018年05月19日(土)5:00 AM
この通訳に中尉はうなずいた。無理強いはしなかったというこの通訳に、吾が意を得たりとばかりに満足のようであった。
「二人だけになるのがこわかった」は日本語では立派な文であるが、しかしこれをそのまま英訳して I was afraid of being left alone with him in the room. としても、相手外人の理解は得られないことは私の三沢での経験から充分承知していたし、また「なぜこわいのか」とたずねられればその返答に困るのは目に見えている。
もちろん「おそわれるのがこわい」と言えば言えるのだが、しかし相手にそんな気持はさらさらなかった、と言われれば恥をかくのはむしろ弱い方の彼女である。
だから私はこのところは「ロビーでお話した方が、(それは)よい」と考え、「それは」から仮主語・真主語を連想し It might be better to〜 と腕曲に表現したのである。
might は may の過去形で、そうしたのはその前の think の過去の thought の影響を受けたものと理解できなければならない。
「私はそう言った」というのは「私はそう彼に伝えた」と考えれば、単に「言う」を say などにしないで tell の過去の told の方がよりよいとわかるのである。「そう」を先に出して強調の感じを強めた。