叩き上げの英語 130
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叩き上げの英語 130

 

三沢当時、APがその現場に到着するとトラブルの当事者たちが互いに相手の不当性をなじり、自己を弁護するべく、いっせいにわめき散らしてくることから、この言葉はAPにとってなかば決まり文句のようなものであった。  

One at a time は正確には One man may talk at a time で.「一人づつ話してほしい」ということである。また、たとえ当事者がたった二人きりのときでもこの so many を皮肉って使った。  

Let me ask her what〜 は慣れた人の作文で、最初はどうしても I will ask her first what〜 といいたくなってしまうものである。what はまたここでも生きている。

その関係代名詞用法を正しく知っているからこその使いこなしである。 同じ「言いたいこと」でも彼女の方は what she wants to say といい、中尉の方は what you have to (say) というように変化をつける余裕もほしいところである。  

私の質問に彼女はこう答えた。すなわち、「私が道を歩いていたら、ジープが止まり、乗りませんかというので乗ったんです」。私は「だれがそう言った」のかたずね、主語を補わなければならなかった。

日本人同士だけの会話ならいざ知らず、外国人もまじり、これから英語に通訳してもらうのだという自覚、認識があったら、少なくとも主語ぐらいは常に明確にしようという意識があってほしいと思う。