叩き上げの英語 119
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叩き上げの英語 119
2018年04月17日(火)5:00 AM
その晩のCQのAPと私との会話はこの飯場での話しに終始した。 He told me to stop going with a girl (that) I was going with.
tell は「(何かするように)言いつける」という意味があるが、そんなときはその動作を不定詞で表わす。
stop だがその用法をまちがえる人があとを絶たない。これは自動詞なら「止まる」とか「立ち止まる」ということであり、もし他動詞なら「止(と)める」、「止(や)める」で、その目的語は通常動名詞(動詞に ing をつけて名詞にしたもの)である。
これは「止(や)める」内容はほとんど何らかの動作であることを考えれば容易に理解できるところであろう。a girl と I was going with との間には関係代名詞の that(又は whom)が省略されていることを知らねばならない。
APは言った。 Why did he want that? Is it because he loves her? なぜだ。彼がその女を好きだからかと言うわけである。
私は答に窮した。その幅広男は「顔が立たないから」だと言ったが、これではAPを納得させる英文にはまったくならない。私は軽く「そう彼が言った That’s what he said.」とだけ答えた。
これはたとえ「顔が立つ」を save the face と英訳しても、なぜ女を愛することが顔を立てたり立てなかったりするのか、という質問を彼がしてくるのは必定だったし、またそれに答える語学力は私にはなかったからである。