叩き上げの英語 089
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叩き上げの英語 089

 

 

第一文は疑問詞による疑問文と付加疑問文である。付加疑問文とは、自分で勝手に相手のことを断定しすぐそのあと少し言い過ぎたかな、と反省して、その断定した結語とは逆のことを、しかも疑問形でいうスタイルである。

これに対するイエスとノーの使い方は、むづかしく考える必要はなく、自分の返答の内容の中に否定があったらノー、なければイエスである。

日本語の「はい」と「いいえ」は相手の質問によって使いわけるが、英語は相手には全く関係なく、自分の返答の内容で決まるのである。だから私は第2文のように、内容は「住んでいない」という否定だからノーでスタートしたわけである。

しかしこれは日本語的に考えると、相手にドウユーとかドンチューとか迫られてくると、ついついイエスといいたくなる気分に駆られる。このイエスとノーの本質を知らぬ人がいまも相変わらず多い。

第3文の動詞フィックスは、本来は「なおす・修理する」という意味であるが、「面倒をみる、世話をする」ということでもある。そしてこの動詞は授与動詞的に使うから、そのあとに「だれに」と「なにを」を示す目的語が二つつづくことがうなづける。

至近な例だが、I teach you English. とか I give you my heart. はそれぞれの動詞 teach と give のあとに目的語が二つきている。つまり他動詞の teach や give は特に授与動詞と分類できるのである。