叩きあげの英語 059
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叩きあげの英語 059

 

使役動詞の make は make him go. のように使うと「彼を行かせろ」という強制になる。


そしてその動詞の go の位置に形容詞もくることが可能で、たとえば I make her happy. は「私は彼女を幸福にする」ということになる。


これに対し、make の代わりに have を使って have him go. とすると、make の強制に対し、この have は「なになにしてもらう」という少しおとなしい意味になる。


そしてさらに、この動詞の代りに形容詞 ready を置いたという姿がその Have your tickets ready, please. である。私はそんなように理解した。


そしてさっそく使った。その使った相手というのが、ロビーでバッグを開け、荷物を出して詰めかえているGIであった。


私は言ったのである、ユーベラゲットュアバッグレディ(You had better get your bag ready)。それは見事に通じたのである。


「あと十五分で列車が出る」は当り前に言うと Your train will leave in 15 minutes. であろう。しかし「十五分しかない」を強調したいのだから、
私は You have only 15 minutes before your train starts. と言った。


その場合場合でいい方を変えるのは当然と考え、私は自分なりに努力した。このユーベラと言ったとき私の頭の中にはモータープールやKPのGIたちの顔が浮かんでいた。
腕に巻いたアームバンドの赤いあざやかな色が目のすみにうつった。