叩きあげの英語 044
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叩きあげの英語 044

 

 

そして「ただ」という意味の but とつなぎ、「彼は内燃機関のメカニズムについて私に説明しているのだ」と私は言ったわけだが、しかし本当はそのGIは私に向かって「オリユードウイング?」


だから「私I」を主語として作文し、だから I am learning ~ from him. とするべきところだ。私はそのドライバー氏が主役であるから彼を立てて He を主語として作文したのである。


内燃機関は英語で何というかは、そのときまではまったく知らず、彼の講義の始まる前に調べておいて、それが大変に幸した。あたかも以前から知っていたかのように平然と私は答えることができて、私はそのGIに少々鼻を高くしたというわけである。


 そのGIは言った。「What about it?」これは動詞も主語らしい主語もなく、単なる慣用句である。「それがどうした」とか「それで」ということで、話のその先をつづけろという「促す(urge)」の意である。専門的なことだから彼も興味をそそられたらしい。

 

When the piston reaches the upper dead point in the cylinder, the gas mixture is compressed and burns to press it down. When it reaches the lower dead point, the gas escapes from the exhaust.

 

と私は言ったが、これが大変よかったらしい。というのはいつもなら必ず文句のひとつも言う彼だが、そのときは「プリグッド トランスレイション」と言ったものだ。ベリーグッドではなくプリグッドなのである。