課題文41 どんな名所かと思ったが、来て見たら案外評判だおれだった。
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課題文41 どんな名所かと思ったが、来て見たら案外評判だおれだった。

 

課題文41 どんな名所かと思ったが、来て見たら案外評判だおれだった。

 

この文、コンマまでを見て、すでに困るのである。「思う」はthink でよいかもしれないが、「どんな名所か」 を考えるとき、その thinkは誤りで、それはむしろ 「期待する」 ではないだろうか。そう expectに気づいて欲しいのである

 

だがしかし、そうと気づいてもコンマまでの全体部分をどのように言い換えて、表現したらよいか大いに迷うのである。悩むのである。さらにこれに続く「評判だおれ」 を考えるとまったく原文から離れて、その場所を見学する人の身になってみると次のように言い換えることができるのである。

 

「その場所は名所と呼ばれているが、しかしそれは言い過ぎではないか」

 

するとこれは英訳するにさしたる困難は覚えない。コンマまでを第一文とすると、その主語は 「その場所」 である。The place である。するとその結語の動詞は 「呼ばれる、呼ばれている」 であるから他動詞callの受身形であることを知る。

 

callの過去分詞は calledであるからこれを使って is calledとなり、その「呼なばれ方」の名詞がそれに続く。つまり 「名所」である。a great  placeとしてもよいし、また観光的な意味合いであれば a place of interestとしたい。ここではこれでいく。ここで次の図式ができる。

 

The place is called a place of interest, but <それは言い過ぎではないか>

 

上記の< >内は疑問形になっているが、それは強めるための便法であって、英文ではあえてその必要はなく、肯定文でいけばよい。

 

主語は「それは」の it であり、その結語の動詞の部分は「評判だおれ」である。これはこのまま英文にできるわけもなく、よく考えて、その結果「過大評価される」と気づいたら最高の語学センスありと認められる。受身形である。

 

この他動詞 「過大評価する」 はoverrateである。そしてその過去分詞は overratedであるから、所要の受身形は is overratedとなる。

 

これに原文の「来て見たら」 の味わいを付加したい。それには「実際に」を

つかえばよい。actuallyである。

 

英文 

The place is called a site of interest, but actually it is much overrated.

 

 a placeはダブルので、上記のように a siteとした。副詞の muchの付加して 「言いすぎ」 の味を出している。

 

次回予告課題文42 

私たち素人がいては、かえって足手まといになるので、その試合には遠慮した。

中野幾雄