課題文35 民族の違いを超えて世界各国から選手が集まったのはつい一月前のことである。
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課題文35 民族の違いを超えて世界各国から選手が集まったのはつい一月前のことである。

 

課題文35 民族の違いを超えて世界各国から選手が集まったのはつい一月前のことである。

 

この文に見るように、“何々なのは 何々だ”というのは強調文のスタイルである。この強調文を構成するには規則あるが、先ず平文を構成できないでは強調文も何もない。そこで先ず平文を構成する。

 

平文: つい一月前に民族の違いを超えて世界各国から選手が集まった

 

この文の主語は、と考える前に時を示す「つい一月前に」を処理して冒頭に置く。ご存知の one month agoである。そしてこれを形容して「つい」がある。これはonlyでよいから Only one month agoとなる。

 

そして続く本文であるが、その主語は「選手」である。この選手は見た目には「選ばれた人」ということであるが、本文では転じてスポーツやゲームのそれを指すので playerとするも、特に運動の場合は運動選手として athleteとする。そこで次の図式ができる。

 

Only one month ago, athletes <集まった A> <世界各国から B><民族の違いを超えて C>

 

上記において、Aは自動詞の「集まる → gather」の過去形の gathered である。つづくBは前置詞の fromで結んでfrom each country of the world としたくなるのであるが、国語での「各」は常に eachとは限らない。その都度的確にその意味をつかんで表現しないとならない。本文の場合は「世界周辺から → from around the world」である。決まり文句なのでそのままおぼえるとよい。ここまで次のようになる。

 

Only one month ago, athletes gathered from around the world  <民族の違いを超えて C>

 

上記のCであるが、その末尾の「て」から分詞による構成、つまり分詞構文の形をとる。“を超えるing → transcending”とする。これにつづく「民族の違い」は ethnic differenceである。

 

英文(平文)

Only one month ago, athletes gathered from around the world transcending the ethnic differences

 

つまり分詞は末尾に来ていることから分かるように「付帯状況を示すタイプ」であることが分かる。

 

そしてこれを強調文にするのであるが、強調したい語は国語でいう「一月前のことである」ことから分かるように One month agoであるから、これを規則どうりに it isとthatとの間にサンドイッチして、残りの語句はそのままの語順でthatの後に続ければよい。これは公式である。

 

英文(強調文)

It is only one month ago that athletes gathered from around the world transcending the ethnic differences.

 

次回予告課題文36 

彼の車は時速90キロという高速でセンターラインを越えて対向車にぶつかった。居眠り運転だったらしい。

 

中野幾雄

 

 

 

 

 

 

 

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