課題文24 最初から失敗を予期して事業をはじめる人など、いない。
課題文24 最初から失敗を予期して事業をはじめる人など、いない。
本文のように 「何々するひとなど いない」 とか、または 「何々のような人など いない」 などときたら、それに対応する英語独特の言い回しがあるので覚えよう。
それは 「いない人が 何々する」 というように言い換えるのが公式だ。つまり和文をさかさまに見て、末尾の結語の部分を一転、主語に持ってくるというワザだ。そこで次の図式ができる。ここで 「ない人」は No one とする。
No one <事業を始める A> <失敗を予期して B>
●他動詞とその目的語 上記でAは主語 No oneの結語の動詞とそれへの付随語である。動詞の 「始める」 は start でも begin でも、どちらでよい。ここでは前者の begin で行く。この動詞は他動詞であるから、続けてその後にその目的語が必要となる。 それは「事業」である。businessである。
●冠詞 このときの businessは特定のものではなく、「ある business」というわけであるから冠詞の aを忘れてはならない。そこで次のようになる。
No one begins a business <失敗を予期して B><最初から C>
●完成文につづく 上記のBであるが、左の完成文に続く付属品である。末尾の「て」から心ある人は「その直前の動詞にingをつけて後に続けるスタイル」つまり分詞構文を思いつくのである。
「予期する」は expectである。これにingを付して expectingとして、そのあとにつづけてその目的語である。 此処で学ぶのである。その目的語の部分は言い換えて、前記の businessを指して 「それを」とするのである。
Itである。つまり 「それを期待する」 として、続けて、どのように それを期待するのか、というと「失敗するように」である。 その「ように」から不定詞を思いつく。そこで「to 失敗する ⇒ to fail」とする。 そこでBはexpecting it to failとなる。「最初から」は文字通りににfrom the beginningである。
英文
No one starts a business expecting it to fail from the beginning.
次回予告課題文25
二人の言い分を公平に聞いてやらなければだめだ。
中野幾雄