課題8 端のほうに座らずに、真ん中に来てください。
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課題8 端のほうに座らずに、真ん中に来てください。

前置詞の使い方、参考になりますね。

 

課題8 端のほうに座らずに、真ん中に来てください。

 

●命令文

この文は「何々してください」 ということで相手にある動作をすることをお願いをしているわけである。

 

しかし英文では文法上、これを「お願い文」とはいわないで「命令文」ということはご存知の通りである。

 

だがしかし、特に強制力をともなう“命令”をしているわけではない。

あくまでもお願いである。

 

●動詞でスタート

 

一般に命令文には主語がなく、いきなり動詞でスタートするのがその特徴であり、その命令に使う動詞を称して「命令動詞」という。

 

●2個文の構成

 

そして本文はコンマを境として、その命令が二つつながっていることに気づく。 左辺文は命令は命令でも、“何々するな”ということであるから、否定の命令文であることに気づく。

 

●否定

 

そこで第一文のそのスタートは Don’tを命令動詞の前に置いて否定の味わいをだすことになる。 次のように。  

 

Don’t <坐る><端の方に>.

 

●前置詞

 

上記の図式で動詞「坐る」はご存知sitである。自動詞であるから目的語はいらない。そしてこれら2語で完成英文となる。 そしてそれにつながる付属品(語)として「端の方に」がある。

 

付属品としての名詞や代名詞は常に前置詞でつなぐことはすでにお分かりの通りである。

 

●名詞

 

したがってどんな名詞をつないだらよいか考える。その「端」からedgeを思いついたら最高である。そしてそれをつなぐ前置詞は onである。

 

つまり「edge の上にsitする」というわけである。 そこで< >内はsit on the edgeとなる。

 

英文(第一文) Please don’t sit on the edge

 

●補足

 

「どうぞ」の please は原文にはないが、お願いをしているわけであるからその味を出したいので、補ったものである。

 

●命令文

では左辺の第二文に行こう。今度は否定なしの命令文である。何処そこに来るように、何処そこに入ってくるように」はcome in である。 この前置詞 inがないと“内部へ”の感覚と言うか意味合いがない。

 

comeする場所は施設の内部であるから、その旨を表すためにinを補って come inとしているわけである。

 

「真ん中へ」は to the middleである。前置詞「へ」はtoであることはご承知の通りである。

 

英文(第二文) Come in to the middle.

 

英文(第一文+第二文) Please don’t sit on the edge and come in to the middle.

 

次回予告課題9      言葉の端をとらえて問題にするのはよくないと思う。     中野幾雄