叩きあげの英語 002
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叩きあげの英語 002

 私は、旧年、明日香出版社から4冊の本を出版した。
『やりなおしの英語』
『やりなおしの英語PART2』
『英語は書けなければならないPART1』
『英語は書けなければならないPART2』

 


 いずれも、『英語表現能力こそ本当の英語実力であり、これが前提となって会話でも読解力でも成り立つ』という考え方に立って、英語力不足に悩む学生やビジネスマンにできるだけ短時日に、その英語力を飛躍的に向上させる目的のもとに著わしたものだ。


 ところが、凄い反響なのだ。大方の読者は、次のように訴えている。
『・・・・中学、高校、大学と一貫して英語を学んできているのに、この六年間から十年間も学んできた(つもりの)英語が、現実の社会ではほとんど役に立っていない。

 

それどころか、会社や自分の仕事のためにもういちど英語をやろうとしてみても、その英語独習の基礎力さえ身についていないことがわかって愕然とした』

 

 これは、これまでの英語教育の大半の方針がまちがっていたからだ。
私たちの英語の勉強といえば、すぐに学校時代のやり方、あるいは町の英会話学校のそれ、またはテレビ・ラジオの英会話を考えるのが常であった。

 

そこではテキストと称しながら、完成された既成英文の本を渡され、先生についてそれを和訳し、単語を覚え、そしてそれが英語の勉強のすべてだと考えてきた。いや、そう考えるようにリードされてきたといってもよい。