テスト
ホーム > テスト

テスト

2016年07月15日(金)4:17 PM

この講座は上級編です。

初級と中級で身につけつつある表現技術に さらに、みがきをかけ、


これはと思う込み入った和文も快刀乱麻を 断つごとくに巧みにさばいて、
英文に組み上げていく術をそれが極めて 理論的なものであるが故に、心から納得ずくで身につけることができます。 毎週毎週の日曜日をぜひお楽しみに。                          講師 中野幾雄 ≪ 上級 創刊号 ≫ ■例文1 それは長さも長すぎるしまた直径もちょっと大きすぎるけれど、まあ それでよい。 ■英訳のポイント 主語は 「それは it」 である。 そしてこの文の特徴は 「何何であるけれども しかし何何だ」 というようにその 「けれども」 から 「しかし」 を思い、 英語ではしたがってbut とか however を使うのが大方の通例であろう。 まずその普通の表現方法で英文にしてみよう。 主語の 「それは」 に対して 「長すぎる」 というのがまず結語の部分である。 もちろんこれは 「長すぎる です」 としないと、 動詞がないことになる。 同様に 「直径」 の部分にも 「です is」 が必要である。 そこで次の図式ができる。 It is <長すぎる> <長さも> and <ちょっと 大きすぎる> <直径も> 日本語では 「何とかすぎる」 というが、 この 「すぎる」 は形容詞とか副詞 に対してつけるのは英語/日本語ともに共通で、 これは当然のことであるが、 しかし、 日本語の悪い癖として、 日本語ではこの 「すぎる」 を平気で動詞 にもつけている点を指摘せざるを得ない。 いわく、 「彼は飲み(食べ, 働き)過ぎだ。」 明らかに 「過ぎる」 が動詞の 「飲む、 食べる、 働く」 についていることに気づく。 英語では絶対にこのように動詞に「過ぎる」をつけることはあり得ないのである 本文は幸いにして、「長い」 と 「大きい」 など形容詞についている。 「長い」 は『long』 でよいが 「大きい」 は 『 big, large, great 』などあるが、 その内のどれを選んだらよいのか、通常は迷うものである。 つまりたくさん知れば知るほど、 そうでない人に比べて、 その選択の悩みは増大する。 つまり、 これはできる人の悩みである。 「なになに過ぎる」は 『too 』をそれら形容詞または福詞の前に置いてやればよい 「長い」 は 『long 』だから 「長すぎる」 は 『too long』 であり、 「大きい」 はこの場合は『great 』 を選ぶのがより適切だと思われるから 『too great』 となる。 そこで次の図式ができる。 It is <長さも> and <ちょっと too great> <直径も>   上記において「ちょっと」はどのようにしたらよいだろうか。 これは文字どう りにa little でよい。 副詞句である。 そこで次のようになる。 It is too long <長さも> and a little too great <直径も>   問題は 「長さも」 と 「直径も」 どのように表すかである。 いろいろ考えた揚げ句に思い切ってこれらを主語として 「the 長さ is   and the直径 is  」 というように、 いっそのこと してしまえというような不埒な考えを持つ人もいる。 自分のご都合次第で主語をころころ変えてしまうなど、 最もよくない 「慣習 practice」 である。 これは 「長さにおいて」 とか 「直径において」 というようにさばくことがで きれば最高である。 つまり 「おいて」 は前置詞の in を使うことを知るのである。 そこで次の ようになる。 It is too long and a little too great <まあそれでよい> 上記の図式で 「まあ」 は 「しかし」 という意味に取るとことができるので but で結ぶ。 問題は 「それでよい」 の表現である。 It is alright とか That”s alright. などとするなら、 その人は安っぽい英会話に “毒されている と言うほかない it will do という慣用的な言い方があるので、 それを使えばよい。 辞書をひ いていま一度 do の意味を確かめてみてほしいのである。 ■英訳(その1)  It is too long in length and a little too great in diameter, but it will do. この表現は接続詞を使っており、 したがって2個文構成となっている。 次は接 続詞を使わないで1個文で表現してみる。 すなわち「ということを除いては、まあまあそれでよい」 という言い方、 言い 回しである。 「何何を除いて」 は前置詞の『 except 』 があるのでそれを使えばよい。 「除く対象」 は本文の場合は <一個の文> であることに留意しないとならない。 このとき 『 except that 文 (it is too long in length and….) 』  という語順となる。 ■英訳(その2) It will do except that it is too long in length and a little too great in diameter.