叩き上げの英語 148
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叩き上げの英語 148

 

たとえ日本人でもGIに脅威を与えるものは、MPによって最寄りの警察へ連行された。

「中に入ってちょっと休んでいって下さい」というママさんに対して No thanks, we are on duty. という。  「勤務中」は we are working. と作文したいところであろうが、このように on duty というのがよい。

だから「彼はいまパトロール中です」は He is now patrolling. と進行形にするのはわかるが、He is on the patrol duty now. としたいところである。  

いくらママさんの好意であれ、「GI立入り禁止」の札を貼りつけた当のMPがその店でおめおめ酒が飲めるわけがない。No thanks, we are on duty. といって断わるMPのそんな言葉がしらじらしかった。  

どういうわけか、大通りに面している店よりも、ねずみがちょろちょろ動きまわっている裏どおりの店の方が客がたてこんでいる。  

GIの客の多い店には日本人は少ないが、それでも一人や二人ぐらいは一緒になって飲んでいる。GIもそんな日本人に合わせてブロークンの英語を使ってたのしんでいるようだ。