叩き上げの英語 124
GI : Will you get this statement translated into English by tomorrow morning? ある行為を人にたのむときには、日本語では「〜をやってくれませんか」というのが普通である。
これはよく考えると、たのんだ相手がその行為をする、ということになる。ところが、その相手ではなく、だれかにやらせてくれませんか、というように第三者がその行為をするようなときには、「これだれかにやらせてくれませんか」という必要がある。
このGIの言った英文は正にこれに当たる。もし彼が岩多氏自身の手でやってほしいと思うのなら Will you translate this statement into English by tomorrow morning? と言ったはずである。
そして特にこのユーに力を入れると、「あなたを見込んで、あなたにやってほしい」というニュアンスが加わる。
Will you translate this statement? と Will you get(have) this statement translated? の違いを知るということは大切なことで、日本語のようなあいまいさは許されない英語では特に注意しなければならない。
前者は「トランスレートする人」をつよく意識した文であり、後者は、「人」よりも「ステ−トメント」をつよく意識したもので、だれでもよい、それがトランスレートされればそれでよい、という感覚であることを体得してほしいと思う。 Iwata : Alright, I sure will.