課題文29 それは多数決で決めるのが合理的だと私は思う。
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課題文29 それは多数決で決めるのが合理的だと私は思う。

 

 

 

 課題文29 それは多数決で決めるのが合理的だと私は思う。

 

 

この文、“思う”」内容でほとんど占められている。主語は「私」である。するとその結語の動詞は「思う」であるから、誰しも think を想起する。しかしこの場合は提案をしている状況なので、それらしく、より強めて「信じる」のbelieveで行きたいではないか。

 

 

これは他動詞であるからその目的語がそれにつづくのであるが、その目的語は一語ではなくて一個の文となっていることに気づく。だからそれをつなぐためには接続詞の thatが必要になることはお分かりの通りである。そこで次の図式ができる。

 

 

I believe that <それは多数決で決めるのが合理的だ>

 

 

上記の<  >内であるが、これは「仮主語・真主語」のスタイルを使って述べるのが適切である。つまり「それは合理的だよ → it is reasonable」とはっきり言う。つまり結論を真っ先に述べる英語流の姿である。そして続けて「何々することは」で受ける。そこで次のようになる。

 

 

I believe that it is reasonable<決めること><それを><多数決で>

 

 

上記の< >内、順番に行こう。<決めること>であるが、その「こと」から不定詞を思い to decide としたくなる。だが末尾に「多数決で」の部分でその decideを使いたいのでここでは settleとしよう。そう、to settleとなる。そしてその目的語が次の「それを」である。itである。ここで次のようになる。

 

 

I believe that it is reasonable to settle it <多数決で>

 

 

上記で最後になったが、その「多数決」は文字通りに majority decision とする。それをつなぐ前置詞の「で」は byであるから by majority decisionとなる

 

英文 

I believe that it is reasonable to settle it by majority decision.

 

上記英文に見るように it がダブって使われているが、これは同じに見えてそうではない。先の itは前述したように仮主語の it(それは) であるのに対して、次の it(それを)は他動詞 settleの目的語である。

 

 

次回予告課題文30 

 

彼は遊説の連続で声が枯れてしまった。

 

中野幾雄