課題文17 何かが地面に落ちる音を聞いた。
ホーム > 課題文17 何かが地面に落ちる音を聞いた。

課題文17 何かが地面に落ちる音を聞いた。

課題文17 何かが地面に落ちる音を聞いた。

 

この文、主語がない。明かに自分のことを言っているのであろうから、主語は補って「私」としよう。 するとその結語の動詞は「聞いた」である。

 

これはご存知のように hearの過去形の heardである。これを知ると同時に、この動詞は他動詞は他動詞には違いないが、特に「感覚動詞」の名がある。 というのはその使い方に特徴があるからその名がある。

 

他動詞であるからその後に続いて目的語が来るのは当然だ。そしてその目的語の動作を示す動詞を続けてその後に置くことができるのが、その特徴だ。例えば「私は彼女が歌うのを聞いた」と言う。

 

これはその語順として「私は聞いた(I heard) 彼女を(her) 唄うのを(sing) → Iheard her singとなる。

 

本文では、「聞いた」のは「何か」である。somethingであるからIheard something となり、これでスタートする。そこで次の図式ができる。

 

  I heard something<落ちる A><地面に B>

 

上記図式でAは前述したように目的語の動作を示す動詞である。これは fallである。ここにくる動詞は、たとえ過去形の heardにつづくものであってもご覧のように原型である点に注意しよう。

 

つまり過去形にはならない、ということである。次のように。

 

  I heard something fall <地面に B>

 

上記の図式でBであるが、前置詞の「に」は toであるからBはto the ground としてやればよい。

 

英文 I heard something fall to the ground.

 

●名詞 「音」にこだわらない。

 

次回課題予告18 彼はぶどう酒は愚かビールも飲まない。

 

中野幾雄