課題2 紙の端が破れている。
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課題2 紙の端が破れている。

英会話では瞬時に英文を構成することは不可欠であり、皆様が課題英文を
英語の素振りの題材として活用、英文法自動化のスキルアップをすること に
期待します。

課題2 紙の端が破れている。

この文、主語は「紙の端」である。その「の」から前置詞の ofを思うのは
容易であろう。

そこでその語順としては「端 of  紙」となり、それらの名詞はそれぞれ  
edge と paper となるので、次の図式ができる。

  The edge of the paper <破れている>

このとき誰もが考えるだろうと思われるのが、主語を of  を使わないで原文
の語順どおりに 「紙の端 → the paper edge」とすることである。

これでも悪くはないが、このようにあるものの“特定の箇所”を指すときには
of  を 使うのが 習慣であり、適切である。

従って他の例としては、例えば「公園の入り口」と言いたいとき、一般の
「公園の入り口」 を意味するときにはそのままの語順で

the park entrance するものの、「特定の公園の入り口」を指す時
には前記のようの the entrance of the park とするのが望ましい。

本題に戻るが、「破れている」は形容詞の tornがある。これはまた
動詞の “tear (破る)” の過去分詞でもあるので知っておこう。

他動詞の過去分詞はまた形容詞でもある。 それも「られる、られた」
の受身の意味を持つ形容詞である。 だからこの torn は tear の
過去分詞でもあると同時に、それ自体形容詞でもあるのだ。


その意味は「破れている」ではなく「破れて」までである。下線の「いる」
は be 動詞の担当である。


たとえば「これは難しい。貴女は美しい。」と言う。
これは正しくは「これは難しいです。貴女は 美しいです」である。
さもないと英文にする時、その結語の動詞がないことになる。

そこでこれらに結語の be 動詞を補い 入れて This is difficult. 
および She is beautiful.と英文にするではないか。

国語はこのように結語の be 動詞がたとえなくても文意は立派に通じる。
此処に英文構成の難所が あるのである。

英文 The edge of the paper is torn. 

 

次回予告課題3 この棒の端をもっていてください。 中野幾雄