叩き上げの英語 231
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叩き上げの英語 231
2019年01月03日(木)5:00 AM
I am Sgt. Nakano and I have just got to this base. I was looking for my building and I thought this was my building. 「私は日本からたった今この基地に着いたばかりです。自分のビルを探してましたが、間違えてここに入ってしまったのです」。
うわずった声で弁解これ努めたが、彼女はこわい顔をしてなかなか信じてくれそうもない。 私は身体中、汗びっしょりである。とそこへ同室のもう一人の女性がもどって来た。
男性のこの私が、しかも自分のベッドに腰かけているとはつゆ知らぬ彼女はこれまたシャワー室から出たままの、タオルこそ持ってはいたが下着さえつけていない裸の姿だった。彼女のおどろきようはなかった。
自然に両腕は胸にいく。同時に私に向かってオリュー、オリュー、とせきこむように言うがあとの言葉がつづかない。What are you doing? と言いたいのだ。
日本語の「お前は・・・・、お前は・・・・」としか言えない状態と同じである。 目のやり場に困る私は自然に自分の足元を見る。それが、いかにも悪いことをしてしまったかのように相手にはとれるのだ。
私の立場はよくなるどころかますます不利となる。 さわぎを聞いてあちこちの部屋から女性が集まってくる。いろいろな質問がくる。
私はもう一度最初からすじ道を立てて話をすればこのうちのだれかがわかってくれるかも知れないと思い、ゆっくりと作文し始めた。