叩き上げの英語 183
ホーム
> 叩き上げの英語 183
叩き上げの英語 183
2018年09月13日(木)5:00 AM
また、すでに故人になられた参議院議員の森田たま氏も時折り来られて、集会は自由であるべきだという主張を繰り返した。
大変むづかしい内容で、通訳するのに四苦八苦だったことを今も覚えている。 この集会の許認可を担当する人がモンローという人で、彼の通訳にはほとんど私があたった。
彼は大変な愛煙家で、ひっきりなしに吸っている、いわゆるチェインスモーカーであった。来客に対しては自分のたばこをすすめ、Please help yourself というのが口ぐせであった。
どうぞ御自由に、ということだが、これは何を御自由になのか、ということは言っていない。見ればそこにたばこがあるから省略するのだが、この本来の姿は前置詞の to で help yourself to the cigarettes. ということである。
日本の警察にパトロール制が導入されたのもこの年昭和二十五年で、これを指導援助したのが米国警察行政二十五年というベテランのキルゴーという人であった。
連日、私は彼の通訳として東京都内の各警察署をまわり、パトロール制の導入とその指導を行った。高輪警察を訪問したときは署長が半年前のことをよく覚えていてくれた。
私たちが警察署に到着すると、まずストレートに署長室に通される。私が前日に連絡しておくので机の上にはすでに地図がひろげられてあり、直ちに話に入れる準備ができている。
挨拶がすむと、キルゴー氏は早速話に入る。典型的なアメリカ式ビジネスである。