叩き上げの英語 144
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叩き上げの英語 144

 

この日本文をよく考えると、三つの部分に分けることができる。すなわち、ひとつ「なになにを」という名詞、ふたつ「して」という動詞、そしてみっつ「もらう」という動詞である。

一番あとの「もらう」は have または get に決まっている。ふたつ目の動詞は形容詞に直せばよい。それは多くの場合「〜される」という意味あいだから過去分詞にする必要がある。過去分詞もりっぱな形容詞である。

この例では、have(または get)の後に名詞の my name がきて、これが「載せられる」のだから、「もらった」味わいの過去分詞 listed にして I got my name listed. とすれば「〜してもらう」という文章は完成する。

後は必要に応じて on the payroll などのように「場所」などを前置詞でつないでいけばよい。たとえば「私はこれをタイプしてもらった」は I got this letter typed up. ということになる。

名詞は this がついた letter で、そのレターは「タイプされる」のだから「もらった」形容詞、つまり過去分詞の typed となることがうなずける。このような文体は「だれにしてもらった」かよりも、

「なにをしてもらったのか」をつよく言うときに使うものであると理解しよう。  

労管入口で待っていてくれた。へイン軍曹は Interpreter for MPIS, 8th Cav. Regt. とタイプされた私の新しいIDカードを胸のポケットにしまいながら出てきた私に、Did you get your name listed on the payroll, so you may get your pay for sure? とたずねた。

「ちゃんと給料がもらえるようにペイロールに名前が載せられたか」という。給料のトラブルがよくある米兵だから、私のことも気に病んでくれたのであった。

「ちゃんと」は軽く for sure で表わしている点、なるほどと私は思った。