叩きあげの英語 068
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叩きあげの英語 068

 

私は言った。It is our duty to help one another at the time like this. これは不定詞をかつて学んだとき、仮主語と真主語の文の構成を身につけておいたものだ。


つまり「なになにすることは、それはなになにだ」、というように言える日本文は、すべからくこの仮主語と真主語の形でいえる。 たとえばこの例のように、日本語でいうと「このような時、互いに助け合うことは我々のつとめです」となるが、この「ことは」のあとに「それは」を入れてみるとよい。


すると、「互に助け合うことは、それは~」というようにつながって、本来の文意を損ねないことも知る。そうしたらこの仮主語・真主語の形を連想し、It is ~ to ~ という形が容易に作文できるではないか。 


観念的に仮主語と知っていても、英文がそこにあるからこそ言えるのであって、それは単に名称を知っているに過ぎない。大切なのは、どんな日本文にぶつかったときその形を使うのかをこのように具体的に知ることである。語学力というのは、それを読めるということよりも、自分の国語を外国語に直ちに、かつ適正になおせることである。


What’s your work? -  そういう場合は “job” という


戦後の数年間に湧き上がった熱を三つに分類するならば、先ず英会話熱が筆頭にあげられる。次いでダンス熱があり、さらに宗教熱がそれにつづく。


とくに宗教熱は当時の有名人までその只中に巻き込んだ「じ光尊」を忘れてはならない。昭和二十二年の一月二十一日、石川県の金沢市で、その教祖「じ光尊(本名。長岡良子)」を守って、当代随一の人気力士、横綱双葉山が警官隊と大乱闘を演じたことから一躍有名になった。