叩きあげの英語 064
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叩きあげの英語 064
2017年10月18日(水)1:43 PM
また別の見分け方として、前者の不定詞は完成文についているが後者は名詞のみについている、とも気づくのである。これは私独特の分析の仕方である。
RTO当時はこんな知識はさらになく、ただ不定詞を使った文例や会話をふんだんに見聞したので、適当にそれらを組み合わせて使って見たまでであった。
車掌から見ると、自分の当然やるべき仕事がRTOの人に、しかもあざやかに処理してもらったという負い目がある。これを利用するわけでは無論ないが、RTOの職員が、たとえばガールフレンドを同伴して専用車に乗ってきたとしても文句は言われなかった。
そんなときその女性は彼の力に畏敬の念を感じるという工合である。超満員でひしめき合っている通勤時に、それとは全く別世界の、油できれいにみがかれてある床と、ゆったりと腰かけられるがら空きの専用車に、えしゃくひとつで乗ることのできるRTOの彼の姿に魅力を感じない女性がいたとしたら、それは不思議なことであったにちがいない。
無限でない any
一週に一度ぐらいは用務のため司令部に行く。司令部は横浜桜木町にあったことはすでに述べた。人事課の野沢先生はいつもお元気で、張り切って勤務されていた。
また彼の娘さんもそこにつとめていたと聞く。用事が早く終わると、かつて私にRTOのことを話してくれた人のように、私もまた古巣のモータープールを訪れた。アームバンドをつけたままのスタイルであった。