課題文50 文字は小さかったが、私は虫めがねの助けをかりて、何とか判読した。
課題文50
文字は小さかったが、私は虫めがねの助けをかりて、何とか判読した。
この文、最初のコンマを境とする2個文による構成であることが分かる。そしてこれら両方の文は「けれども」意味をもつ「が」でつながっている。この接続詞「けれども」は thoughで行く。
先ずその第一文であるが、主語は「その」を補って「その文字」とする。名詞の「文字」はそのサイズをいうときは writingとするのが通常である。letter はできることなら避けたい。
Though the writing was <小さい A>, <私は何とか判読した B><虫めがねの助けをかりて C>
上記図式でAであるが、その形容詞は smallである。続くBであるが、その主語は「私」である。Iである。するとその結語の動詞は 「判読する」である。
これは他動詞の decipher であるが今欲しいのはその過去形の decipheredである。
ではそこでいう「何とかして」はどのように処理するか、一考を要する。一般に何か困難なことを「やっとのことで やり遂げる」は英語独特の決まった言い方があるので覚えておきたい。それは “manage to動詞”という語順である。下線部は不定詞用法である。
そしてこの動詞の部分には前述の「判読する」のdecipherが来るから結局のところBは I managed to decipher itとなる。このとき itは補ったものであることに留意する。ここで次のようになる。
Though the writing was small, I managed to decipher it <虫めがねの助けをかりて C>
重ねて言うが、上記のitは原文にはなく、補ったものである。Cであるが、一般に「何々のたすけをかりて → 何々のたすけ(aid) によって(by) → by the aid of(虫めがね)」とする。「虫めがね」は magnifying glassで行く。
英文1
Though the writing was small, I managed to decipher it by the aid of a magnifying glass
不定詞のあとはまた to make it outとすることも可能である。
英文2
Though the writing was small, I managed to make it out by the aid of a magnifying glass.
中野幾雄