課題16 彼は私を今朝ずっとつけていたが、とうとう私は彼をまくのに成功した。
課題16 彼は私を今朝ずっとつけていたが、とうとう私は彼をまくのに成
功した。
この文、コンマをはさんでの2個文構成ということが分かる。その左辺の文、つまり第一文の主語は「彼は」である。そして右辺の第二文であるがその主語は「私」となる。
そしてこれら両文はコンマ直前の「が」から分かるように「しかし」の意味を持つ接続詞のbutでむすばれているわけである。
ここで次の図式ができる。
He <ずっと私をつけていた><今朝は> but Ⅰ<とうとう><成功した><彼をまくのに>
上記< >内であるがその順序でいくと最初のは動詞の followを思うのである。「誰それのあとをつける、だれそれを尾行する」はこのように followを使う。
そしてこれは進行形の味わいなのでwas followingとなる。過去形に注意だ。そしてこの動詞 followは他動詞なので続けてその目的語がこないとならない。
それが「私を」であるからmeとなる。結局そこは was following meとなるのであるが、残る「ずっと」は此処で処理するのではなく、これは次の「今朝は」に関係があることを知らねばならない。
つまり「ずっと今朝は」と言い換えるのである。そしてこれをさらに発展して「今朝中は」として all this morningとしたい。これは動詞の followを形容するものであるから副詞であることが分かるが、一語ではないので副詞句ということになる。
次の図式ができる。
He was following me all this morning but Ⅰ<とうとう> <成功した><彼をまくのに>
上記の図式出「とうとう」は副詞の finallyである。これは「成功した」という動詞を形容しているので副詞であることが確認できる。「成功する」という動詞は succeedである。
この動詞の使い方であるが、「何々に成功する」は “succeed in 何々”としてやればよい。この「何々」は名詞、代名詞、あるいは動名詞である。
本文の場合は「まくことに」だから「まく」という動詞にプラスingで“マキング”とすることになる。動名詞である。求めるのは動詞の「まく」である。尾行などを「まく」というのはloseを使えばよい。そこでin losing himとなる。
英文 He was following me all this morning but Ⅰ
finally succeeded in losing him.
次回課題17 何かが地面に落ちる音を聞いた。
中野幾雄