課題10 京都の道路は碁盤の目のように走っている。
課題10 京都の道路は碁盤の目のように走っている。
この文、主語は 「道路」である。「道路」といわれればstreet とかroad とか、を考える。さらに「小道」なら pathとlaneもある。
整然と整備舗装されたものは通常は streetである。そこで本文の主語はそのStreetsとしよう。このとき複数が理に叶っていることを知る。
そしてこれに 「京都の」 がついているから The streets of Kyotoとすることもできるし、また inを使って The streets in Kyotoとしてもよい。此処では前者でいこう。
そこで次の図式ができる。
The streets of Kyoto<走っている><碁盤の目のように>
上記の< > 内の 「走っている」 はrunである。その 「いる」 から進行形を思うかもしれないが、その必要はない。実際に「走っている移動している」わけではないのだからして。したがって runでよい。
ここで次のようになる。
The streets of Kyoto run <碁盤の目のように>
run は自動詞であるから上記の英文はこれで完成しているわけであり、< >内の語はそれにつながる付属品であると理解する。
付属品は名詞や代名詞であり、かつ副詞もある。上記では名詞である。「碁盤の目」という名詞だ。「碁盤」だが「碁」はそのまま Goだ。固有名詞と見てGは大文字にする。
「盤」は boardである。そこで「碁盤」は Go boardとしてやればよい。因みに「将棋盤」は Shogi boardである。
「目」は gridである。そこで「碁盤の目」は the grid of a Go boardとしてやればよい。そして肝心のこれをつなぐ前置詞の「のように」はlikeである。
これはまた「好む」という意味での他動詞でもあるのはご承知の通りである。
英文 The streets of Kyoto run like the grid of a Go board.
中野幾雄