課題1 彼はドアに手をはさまれた。
本日より著名な中野幾雄先生の英作文トレーニングのBLOGをスタート
します。
英会話では瞬時に英文を構成することは不可欠であり、皆様が課題英文を
英語の素振りの題材として活用、英文法自動化のスキルアップをすること
に期待します。
課題1 彼はドアに手を挟まれた。
- 主語と結語
常に、主語は何か、を求める。そしてその後に続けてそれを結論付ける結語
の動詞を探す。するとその結語の動詞を見ると「挟まれた」と言っている。
以下、此処では述語といわずに結語と称する。
この結語の動詞に合う主語だが、「彼は」であるはずがない。
「挟まれた」のはほかでもない「彼の(his) 指(finger) → his finger」
なのである。
- 受身形
そこでこの文の主語は His fingerと決定する。そしてその結語の動詞は
前述したように 「挟まれた」 である。
「何々される、された」というのは受身の姿である。
受身形は他動詞の過去分詞の前にbe動詞を置いてやればよいことは
ご存知の通りである。
その他動詞の「挟む」はこの場合は catchである。そしてその過去分詞は
caughtである。
そこでひとまず次の図式ができる。
His finger is caught <ドアに>
- 前置詞で結ぶ
上記図式の< >内であるが「ドア」という名詞を「に」という前置詞で
前記の完成文に結ぶ、という考え方が大切なのである。
英文では「ドアの中に」と言い換えて in the doorとしてやればよい。
そしてこの文の時制は過去形であるので was caughtとする点に注意だ。
標準解答 His finger was caught in the door.
応用類例
① 主語を「彼の指のうちの(of his fingers) 一本(one)
→ One of his fingers」とすると、
One of his fingers was caught in the door
- 原和文どおりに、主語をheとすることもできる。
He caught his finger (またはone of his fingers) in the door
この英文はもはや受身形ではない、という点に注意。.
中野幾雄