叩き上げの英語 203
通訳の実力は、和文を英訳することでわかる
英語を日本語にする通訳は日英双方の単語さえわかれば比較的簡単である。しかし通訳の本当の実力は和文を英訳することで発揮される。
このテックレップの言った説明から学びとらなければならない事は「〜には〜という方法がある」の「〜には」の表現である。
彼は method of 〜ing というように of 動名詞をつけている、日本語では「〜する方法」といって、必ず動詞が方法という名詞の前についていることがわかるから、その動詞に ing をつけて動名詞に直し、of でつなげば method を使って「方法」を述べる文はすべて可能となる。
また、日本語では「〜には通常〜」といってこの通常は形容詞としては考えにくい使い方をする。だから多くの人の英訳はこれを副詞として There are usually〜 とする。
これを思い切って形容詞として使い、There are two common (usual) methods of producing〜 とする柔軟性も持ってよいのではないか。
こんなレクチャーもあった。 Sound travels at a constant rate. Therefore, it takes a certain amount of time for the sound waves to go to the object and to return to you as an echo. レーダーの原理を示す音波の反響を説明するものである。
いわく「音には一定の速度がある。故に音波が伝わって物にぶつかり、こだまとなって自分のもとに返ってくるにはある時間がかかる」。これが私の通訳だった。