叩きあげの英語 048
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叩きあげの英語 048
2017年08月02日(水)4:53 PM
相手先からOKの返事をもらったときは、さすがにほっとした。私の長い通訳・英語生活の中で、これが、うまくいった初めての電話経験である。
受話器(handset)を我知らずしっかりと握りしめていた手は汗でぬれていた。パンクというのは英語の puncture のことで、 A tire was punctuated. というように受身形で言う。
さらにその be 動詞は get にする例が非常に多いことも知っているから、今なら軽く A tire got punctuated. というところだ。しかし米国ではパンクのことは、主語を「私I」にして I have a flat tire. というのである。
a flat tire から「空気が抜け、ひしゃげて平になった」という無様なタイヤのパンクした姿が目に浮かぶではないか。
PART5
本格的に英語をやるなら,英文タイプを!
当時私は東京、芝(今の港区)の三田に住んでいた。慶応大学の傍を通り抜け、国電田町駅から京浜東北線で桜木町に出るというのがそのモータープールへの私の通勤コースであった。
通勤途中の電車の窓越しに駅でよく見かけたのが、左腕にアームバンド arm band(腕章)を巻いた人たちであった。国鉄(当時は Goverment Railway、今は Japanese National Railway)の職員、つまり駅員なら制服のはずだが、彼らはしかし背広を着ていた。
その腕章は派手な赤地に白文字でRTOと染め抜いてあった。そしてその文字の下にはそれと平行して、やや小さめな文字で clerk と記してあった。