課題文34 これはその物体を2等分したものの一つである。したがってこの重さはその物体の半分であるはずである。
課題文34 これはその物体を2等分したものの一つである。したがってこの重さはその物体の半分であるはずである。
先ずは第一文から行こう。主語は「これは」の this である。するとその結語の部分は 「何々の一つである」 だからご存知の 「is one of 何々」となる。この場合の「何々」は 「2等分したものの ひとつ」といっているが、だからといって「 one of 2等分したもの」といえるわけもない。これは言い換えて 「one of the two parts」とする。次の図式のように。
This is one of the two parts <その物体を2等分した>
上記の< >内はその直前の two partsを形容するものである。だが、一体誰がそのようにしたのか、疑念を生ずる。しかし、たとえ誰がそのようにしようとも、その結果は同じことになるなら、人間を主語とすることはない。
つまり受身形にこれを言い換えるのである。「その物体は2等分された」というように。立派な完成文である。そうだ。これはこの完成文による形容であるから関係代名詞の力が要求される。
改めて思い起こすのであるが、このように完成文による場合は、その関係代名詞の前に適切な前置詞を置かないとならないのがルールである。
その前置詞を求めるのは自分で考えるしかない。そこで両者の関係を前置詞について考えればよいのである。「two parts だよ 即ちそれらは結果として生じた」と言い換えれば、その「結果として」から前置詞のintoに気付くのである。そこで次のようになる。
This is one of the two parts into which <その物体を2等分された>
上記< >内は、主語を「その物体」の the object すればその結後の結語の部分は was dividedとなる。「等分」 だからこれに「等しく」の副詞 equallyを付加してやればよい。その位置は受身形の場合はその中に割って入れてやればよい。
英文(第一文)
This is one of the two parts into which the object was equally divided
では第二文に行こう。》したがっては副詞の thereforeでいけばよい。原文通りにトップに置くと次のようになる。
Therefore, <この重さはその物体の半分であるはずである>
上記< >が本文である。その主語は「この重さ」 とかんがえて The weight としたくなるのであるが、英文ではそうではなく、文の構成上から先ずは「これは重いです」 でスタートする。次のように。
Therefore, this is heavy <その物体が重い ように>
半分であれ、2倍であれ、そのようなn倍を表現したければ上記の公式をおぼえることである。つまり先ずは上記のように数字を無視して「ように」を使って「同じである」と表現する。そしてその完成文を「ように」の asでつなぐ。次のように。
Therefore, this is heavy as that object is heavy
上記で先ず同じ重さである旨、述べて、次にやおら数字を処理する。この場合は数字ではなく半分であるから half を最初の as の前に置く。これで“同じじゃないよ”と確認したわけである。次のように。
Therefore, this is half as heavy as the object is heavy.
原文をみると「に違いない」と結語しているので、英文では isの前に助動詞のmust を置いて 「であらねばならない」から転じて「であるはずである」となる。次のように。
Therefore, this must be half as heavy as the object is heavy.
そしてきになる heavyの繰り返しを避けるため末尾の heavyを取り去る。
英文
Therefore, this must be half as heavy as the object.
次回予告課題文35
民族の違いを超えて世界各国から選手が集まったのはつい一月前のことである。
中野幾雄