課題22 会社からの帰りに、ついでにこの手紙を投函してください。
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課題22 会社からの帰りに、ついでにこの手紙を投函してください。

 

 

課題22 会社からの帰りに、ついでにこの手紙を投函してください。

 

本文は 「何々してください」 と相手にお願いしたり、頼むときの典型的な文である。文体としては、これは“命令文”である。そしてこれに  「どうぞ」 の副詞 pleaseを付して、命令の味わいを和らげるのが通例である。

 

文体としての命令文はその特徴として主語はなく、いきなり動詞で始まる。その動詞をその命令文の“命令動詞”という。本文の命令動詞は 「投函する」 であるが、これは mailでよい。他動詞である。するとその目的語は「この手紙」 ということになる。

 

このときmailはまた 「郵便」 という意味での名詞でもあることを確認しよう。そこで次の図式ができる。

 

Please mail <この手紙を A> <会社からの帰りに B>

 

上記でAは前述したように他動詞 mailの目的語である。これはそのまま this letterである。このとき thisは 「この」 という意味での形容詞 (正しくは指示形容詞) である。もはや「これは」 という意味の指示代名詞ではない。ある特定のものを指していうのであるから特に 「指示」 の名がある。ここで次のようになる。

 

 Please mail this letter <会社からの帰りに B>

 

上記のBはまた 「会社から家への帰り道で」 とも言える。「道で」は 「途上で」と言うことと解釈できるから、その 「上」 から分かるように前置詞はonである。そこで on the wayとできる。そして続けてその wayは 「家への」であるから to homeとしたくなるのであるが、このhomeはまた副詞でもあるのだ。「家へ」 と言う意味での。つまり前置詞をすでにその中に含んでいるのである。

 

そこで 「帰り道で → 家への道すがら → 家への道の上で → on the way home → on your way home」 となる。また加えて homeの前に backを補って「復帰、帰り」の味を出す。通常は yourを補うのが英語流。

 

Please mail this letter on your way back home <会社からの B>

 

上記のBであるが、これは誰でも from the companyとするところであろうが、しかし正解ではない。では相手がや役人で「役所からの帰り」 ならどうする。「役所」は companyではないゾヨ。

 

たとえ国語では当たり前のように「会社から」と言うが、これは正しくは 「仕事の帰り道で」 ということであると気づきたい。そこで正しく from workとしなければならない。

 

英文 Please mail this letter on your way back home from work.

 

次回予告課題23  彼は大学生とは思えないほど幼稚だ。

中野幾雄