課題文43 当たらずといえども遠からず。
課題文43 当たらずといえども遠からず。
この文は「格言 saying」というか「言い習わし」であり、その意味するところは 「狙った対象物からは少々外れたが、しかしそれほど大きく外れたわけでもなく、それには程近い」 ということである。
英文でもこれに似た表現があるので引用する。上記の言い換えた文中のコンマまでを第一文とし、続く第二文は「しかし」の接続詞 butで結ぶとすれば次の図式ができる。
<あなたは対象物を正しくhitしなかった A> but <あなたはそれよりひどく離れてはいない B>
上記のA文であるが、その主語は補って「あなた you」としよう。するとその結語の動詞は「hitしなかった」であるから didn’t hitであり、その他動詞hitの目的語が「対象物」であるが、英語ではmarkである。
此処で注意したいのは過去形の didn’t hitというように原文どおりにしたのであるが、よく考えるとこれは完了形にするのが望ましいのである
。
つまり「あなたはmarkを正しくヒットしないで今いる」のである。そこで次のようにしよう。quiteは副詞であり、この場合は「正しく」の意味あいである。
You haven’t quite hit the mark but <あなたはそれよりひどく離れてはいない B>
上記のB文であるが、主語は同じくyouであるのは当然だ。そしてその結語の動詞の部分は否定で「ひどく 遠く でない」となる。そこで you are not far awayである。続けて「どこから」といいたくなる。もちろん「そのmarkから」であるから from the markとするのであるが、第一文の markとだぶるので代名詞の「それ」として itとしよう。
「ひどく」は「離れすぎる」として tooを使い「ひどく」を表した。そこで too far awayとした点に注意。
英文
You haven’t quite hit the mark, but you are not too far away from it.
次回予告課題文44
学校からの帰りには油を売ってはいけない。まっすぐ家に帰りなさい。
中野幾雄