叩き上げの英語 236(最終回)
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叩き上げの英語 236(最終回)

 

あとがき  

わが<叩き上げの英語>、参考になったであろうか。一冊に、今日の私までをまとめるつもりで書きはじめたのだが、あっと気がついてみると、このとおりである。

米国留学で終ってしまった。できるだけ、読者の英語力アップに寄与したいと願うあまり、少しく詳しく書きすぎたかもしれない。

私の熱意ゆえとご容赦いただきたい。 本書においても、「英語力とは、表現力の養成、ズバリこれである。

会話も英作文も通訳も翻訳も、これなくしては身につくものではない」という私の信念は、十分に伝え得たと信じている。

しかし、私は書き足りない思いで一杯である。米国留学から帰って、小なりといえども技術英語学校を開く今日までに、さらにいろいろと読者のためにもなる英語習得の体験をしてきた。

それらを書きたいのである。読者のご意見を待っている。書け――と言われれば、勇躍、ペンをとる所存である。

もういいよ、と言われれば、もはやこれまでである。

忌憚のないご所感を明日香出版社あてにお寄せ下されば幸いである。

それでは、See you soon!


著者略歴

中野幾雄(なかの・いくお)

昭和三年長野県生れ、

昭和二十七年中央大学法学部卒業。この間、警察予備隊・総体学校通訳。その後内閣調査室嘱託。

昭和三十二年アメリカのテキサス州ラックランド無線工学教育語学プログラム履修、ミシシッピー州キースラー航空管制技術専門学校電子工学レーダー部門卒業、米国航空交通管制CAAライセンス取得。

昭和四十年シンクライト産業技術英語学校を開設、専門実務英語教育の先べんを切る。


編集後記

本日を持って中野幾雄先生の名著『叩き上げの英語』の掲載を終了いたします。

昭和の戦後間もなくの話であり、進駐軍など平成が終わろうとしている現在からは想像もつかない話ですが、

先生の英語習得にかける情熱や、体当たりの英語体験は今でも古臭くなく、現代の私たちにもそのまま通じるものがあると思います。

絶版となってしまったこの書籍をもう一度世の中へ送り出せたことに喜びを感じております。